Grok Botに仕事を任せる講座

区分4 自動で回す★★

No.08 費用を抑える

費用が膨らむ原因は、たいてい決まっています。この単元は、その原因を先に知って、膨らまない形で自動化を組むための回です。使う場面はときどきなので、この回はさらっと読んでください。数字や上限は、画面で確かめてから使います。
目次
  1. 第0章 前提知識
  2. 第1章 費用が膨らむ原因
  3. 第2章 費用を抑える手
  4. 確認問題

第0章 前提知識

① 費用の単位 :使った量は「週の上限」で見える

Grok Botは、使える量に週単位の上限があります。 ボットが考えたり、ツールを動かしたりするたびに、その上限が少しずつ減っていくと考えてください。

携帯電話の通信量に似ています。 動画を見続ければ早く減り、メッセージだけなら長持ちします。

ここで大事なのは、減り方に偏りがあることです。 ふだんの会話は、あなたが話した時にしか減りません。 減り方が大きいのは、あなたが何も言わなくても勝手に動き続けるものです。それが定期実行(No.07。決まった時刻や出来事で、ボットが自分で動く仕組み)です。

② 似た言葉との違い

言葉 意味
会話 あなたが話しかけた時だけ動く
定期実行 時刻や出来事のたびに、あなたの許可なく動く
サブエージェント ボットが仕事を分けて頼む、手伝い役のAI

この単元で扱う費用は、ほぼ「定期実行」の話です。 会話で使う量は、あなたが調整できます。定期実行は、設定した後は見ていないので、先に頻度を決めておく必要があります。

第1章 費用が膨らむ原因

① 主な原因は定期実行 必ず覚える

laurenさん(Grok Botの開発リーダー)によると、費用の主な原因はたいてい定期実行です。 頻度を上げすぎないことが、いちばん効く対策です。

例を出します。 「15分おきに確認して」と設定すると、1日に約100回動きます。 1時間に1回なら約24回で、4分の1です。

頻度の目安は、型ごとに分けて考えます。

型 目安
時刻型(決まった時刻に動く) 間隔を1時間以上あける(いちばん多くても1時間に1回)。多くは1日数回で足りる
出来事型(メールなど、何かが起きた時に動く) 先に対象を絞る

出来事型は、「このSlackチャンネルの新しい投稿」のように、見る範囲を狭くしておきます。 「全部のチャンネル」にすると、関係のない出来事でも動いてしまいます。

② 会話が長いボットほど、1回が高くなる 必ず覚える

もう1つ知っておくことがあります。 同じ定期実行でも、そのボットとの会話が長いほど、1回あたりが高くなります。

ふだん使っている主ボットは、あなたと何日も話した記録を抱えています。 そのボットに定期実行をさせると、毎回その記録を背負って動くことになります。

対策は、定期作業を別のボットに分けることです。 作ったばかりの、まっさらなボットに定期作業だけを任せます。 主ボットは、あなたとの会話に使います。

「ボットを増やすのは管理が大変では」と思うかもしれません。 その点は、No.09で扱います。ボットを足すのは、この理由があるときだけです。

③ 大量のサブエージェント さらっと

ボットは、仕事を分けて並行で進めるために、サブエージェントを大量に起動することがあります。 これも費用の原因になります。

「サブエージェントを大量に起動しないで」と書けば、その会話の間は守ってくれます。 これはlaurenさんのおすすめです。

第2章 費用を抑える手

① 高くつく定期実行を、ボットに調べさせる さらっと

自分で全部見直す必要はありません。ボットに頼めます。 使いすぎたと感じた時の頼み方の例です。

「高くつく定期実行がないか調べて。ボット同士のやり取りも減らせないか見て」

この「ボット同士のやり取り」は、No.09で出てくる、ボットが別のボットに連絡する使い方のことです。 そこも費用になるので、一緒に見直させます。

② 繰り返す作業は、スクリプトにする 必ず覚える

毎回同じ手順なら、ボットが毎回考えるより、スクリプト(決まった手順をそのまま実行する小さなプログラム)にした方が安くなります。

ボットは、考えるたびに費用がかかります。 スクリプトは、決まったことを決まった通りに動かすだけです。

頼み方の例です。

「この流れのどこを、スクリプトかスキルにできる?」

スクリプトは、ボット専用の非公開GitHub(プログラムを置いておく場所で、非公開は自分とボットだけが見られる設定)に保存させます。 スクリプトが古くなっても、ボットが使いながら直してくれます。

③ 会話の圧縮は優秀 さらっと

会話が長くなると、ボットは前の内容を自動で短くまとめます。これを圧縮と呼びます。 laurenさんは、この圧縮は優秀だと言っています。

つまり、「会話が長くなったから文脈が崩れる」と心配して、無理に新しく始め直す必要はあまりありません。 ただし、会話が長いと定期実行が高くなる点(第1章②)は別の話です。

④ 週の上限も見ておく 深追いしない

利用上限は週単位です。 2026年11月時点の情報では、2026-09-05に効率が改善され、同じ上限で平均10%、最大35%多く使えるようになったとあります。 数字は変わるので、実際の上限は画面で確かめてください。

○ よくある勘違い:「ボットを増やすと費用が増える」
→ 費用が決まるのは、ボットの数ではなく動いた量です。定期作業を別ボットに分けると、むしろ安くなることがあります
○ 関係する単元:No.07 定期実行と見張り(頻度の決め方)、No.06 スキル(スクリプトの置き場)

最低限、定期実行の間隔をあけることと、定期作業を別ボットに分けることだけ覚えておけば足ります。

確認問題

問1 毎朝のメール確認を、15分おきに動く定期実行にしました。1日にだいたい何回動きますか。また、費用を抑えるにはどうしますか。

問2 主ボットとは何日も会話を続けています。そこへ毎時の定期実行を足したら、思ったより上限が減りました。いちばん合う直し方は?

問3 毎回同じ手順の集計を、ボットが毎回考えて実行しています。費用を抑えるために合うのは?

出典: https://x.com/poteto/status/2091368467060662497 https://x.com/poteto/status/2116580481236115933 https://x.com/poteto/status/2113479806952276140 https://x.com/poteto/status/2109137640377512370 https://x.com/poteto/status/2110498629307990461 https://x.com/poteto/status/2098649173478527037 https://x.com/poteto/status/2096314789022896522